KAKOの部屋
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『和尚様の恋愛相談』曖昧な関係に悩む女性への処方箋:「破僧(はそう)の定義」

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バツイチの私は、子育ても終わりかけた40代後半に急にパートナーが欲しくなりました。

しかし年齢的にも、どうやったらそんな相手と出会えるのか全く分からず、友人がふざけて勧めた「婚活パーティー」に勇気を出して参加してみたのでした。

なかなか上手くはいきませんでしたが、何度か参加しているうちに奇跡的にマッチング。

マッチングした彼と会う度、私は本当にウキウキするのですが、仕事が忙しいという理由でなかなか会えず。

また、会えない間は本当にそっけなく、その態度が悲しいやら何やらでモヤモヤした気持ちのまま曖昧な関係を続けていたのでした。

そんなある日、YouTubeで同じような悩み相談の動画を見付けました。

「出会いアプリで始まった恋愛、この恋は間違っていますか?」

この動画は『大愚和尚の一問一答』
「出会いアプリで始まった恋愛、この恋は間違っていますか?」
という悩み相談のお話。

私は「出会い系アプリ」は使っていませんが「婚活パーティー」で知り合ったこの男性と約5年間お付き合いをしてきて、その間ずっとモヤモヤしていたので、この相談者さんの悩みと和尚様のお話を真剣に聞いたのでした。

今回の相談者さんは23歳。
私は50代。

「同じ悩み?」と思われると少々お恥ずかしいですが、それだけ私は気が若いのだということにして、自分の中に一つの基準を持つ参考になったので、相談の内容と大愚和尚様のお話を合わせてまとめてみました。

大愚和尚(たいぐうおしょう)様は、愛知県小牧市にある『福厳寺(ふくごんじ)』のご住職で、このYoutubeチャンネルでは色々な方達の様々な悩みに対して、仏教の教えやご自身の経験を通じて解決のヒントとなる「心の処方箋」「苦しみの手放し方」を伝授して下さっています。

私がこちらのチャンネルを知ったのは、もう随分前のことです。

千本以上の動画があり、中には自分と同じ様な悩みを持っている人がいたり、気になるタイトルがあったりで、私にはとても参考になるチャンネルです。

何か悩みがある時は、きっと同じような悩みを見つける事ができると思うので、一度訪れてみることをお薦めします。

23歳女性の相談

長年片想いをしてきた男性に振り向いてもらえず悲しい想いをしていた時に、半ばやけくそのような気持ちで出会い系アプリを始めました。

そこで知り合った一人の男性と意気投合。

電話やLINEでアプローチをされ、ほぼ毎日やりとりをしているうちに、ずっと片思いをしていた好きな人の事を忘れていきました。

その後、その男性と実際に会い、買い物や食事を楽しみました。

そして、お互い寂しさを紛らわすためにホテルへ行きました。

自分は長年接客業をやっているので、この人なら大丈夫という自信もありました。

一線は越えていませんが、少しふれあいを持ったことで完全に心が動かされ、彼の事を本格的に好きだと思うようになりました。

今迄の辛い片想いの恋愛では得られなかった幸せを感じました。

しかし・・・

それからというもの、彼からの連絡が少なくなり、扱いも少し雑になったと感じるようになりました。

ワタシの心の声
ワタシの心の声
むむ、よく聞くような話ですね・・・

(突然すみません。私の心の声です)

また会おうという約束をしても、なかなか実現せず。

ワタシの心の声
ワタシの心の声
ほらほらほらほら・・・

理由は、少し遠距離ということと、そのタイミングで彼が趣味にどっぷりはまってしまったからからです。

ワタシの心の声
ワタシの心の声
う~む

そして彼と話をしていると「またホテルに行こう」と言うので、体目当てになってしまっているような気さえもします。

ワタシの心の声
ワタシの心の声
・・・

今ではすでに、大好きな人を忘れることができるくらい彼を好きになってしまっており、とても苦しいです。

ワタシの心の声
ワタシの心の声
苦しいですね。分かります。

この恋は間違っているのでしょうか?

またどう進めていけばよいのでしょうか・・・

-和尚様の回答-

「破僧(はそう)の定義」

2600年近く前に誕生した、お釈迦さまの教えのもとに集まったお弟子さん達や、その集まりである仏教の教団が、お釈迦さまがお亡くなりになられた後、次第にその教えに対する解釈の違いや考え方の違いから分裂騒動が起きました。

しかし、元々はお釈迦さまの教えのもとに集まったお弟子さん達なので、そのままではいけないと、それぞれが同じ仲間として歩むのか、それとも別れていくのか、どこかで線引きをしていかなければいけないと、仲間の条件としての基本的なルールがいくつか決まりました。

そのルールとは、それは定期的に集まってみんなで反省会をしたり、色んなことを話し合ったりする場に参加する事

そして「身口意(しんくい):心、言葉、行動の調和」という大事なポイントが一致していること。

これが仲間としての、とっても大事な条件として定められたのです。

たとえ普段は離れて生活をしていても、解釈のズレや考えの違いがあったとしても、お釈迦さまの教えという1本の弦(つる)でそこににつながり、大切な集まりに参加することが教団の仲間として認める条件だったのです。

たとえ儀式に参加していても心が伴っていない、或いは、心はそう思っていても実際にその儀式に参加をしない、お互いにとって大切な確認事項や心のあり方に対して、話し合う場に参加しないのは仲間として認めないというものです。

お釈迦様の教団の話も、恋愛の話も人間関係の話

さて、このお釈迦様の教団の話と今回のこの恋愛の問題と何が関係あるのかと思われるかもしれませんが同じです。

恋愛というのは、私たちの人間関係を考えていくうえでとても重要で、そして分かりやすく、様々な人間の関係論を見ていくことができるのです。

この恋愛相談にも、ブッダの元に集まった人々や仏教教団の過去の歴史から、とても大きなヒントを得ることができると私は思っています。

今回の問題は何か?
それは、この恋愛関係が果たして実りあるものなのかどうなのかということです。

それを見極めることができないので苦しいわけです。

そして、これと同じような状況にある人達は非常に沢山いらっしゃると思います。

私の元には細かいところは違うけれども、このようにお互いの関係が分からなくなってしまい、果たしてこの恋は成立するのかという質問が本当に沢山届きます。

改めて、この人間と人間が仲間として歩んで行く時に大事な心構えというものを、基本的な人間関係論の一つとして参考にお伝えしたいと思います。

出会う場所は大事

男女の関係において、出会う場所や出会ってから恋に落ちるまでの過程というのは、とっても大事なことだと思います。

出会い系アプリというのは、出会いたい人達が恋愛なり疑似恋愛なりを求めて集まってくる場です。

もちろんそこから本当に恋愛に発展して結婚していくということはあると思いますので、その出会いが良かった悪かったということは申し上げません。

けれども、そういうところは街中を歩いていて女の子をナンパするよりも、職場にいて付き合いたいなと思って付き合うよりも、出会いやすい場です。

当然なかには、本当に新しい恋を見つけたいと思って入っていく人もいれば、遊びとして恋愛ゲームとしてそこへ 入ってくる人もいます。

寂しさを紛らわせようと思って入っていく人もいる。

人肌恋しいと思って入って来る人もいる。

とにかく、色んな人たちがいます。

危険な事

寂しい者同士、恋に飢えている者同士が集まった時に、一つ危険なことがあります。

それは何かというと、人間は何か一つのことに集中すると、他のことが見えなくなるという脳の性質を持っています。

特に恋というのは、その人のありのままの姿を見る目をあえて失わせることによって、男と女が子孫を残す残しやすくする。

恋をするとその人の真実の姿というものは、恋をしてない時よりも、もっともっと見えなくなっていくという特徴があると思ってください。

しかも自分の心が弱っている時、淋しい時、恋愛に飢えている時は、心が理性を失ったり冷静な判断ができなかったり、あるいは自分の都合のいいように物事を見てしまったり、色々なものがそのまま見えなくなってしまうということが起きたりします。

相手を判断する材料

さて、今回のその出会い系サイトで知り合った彼がどんな人なのかというのは、私は会ったこともないから分かりません。

相談者さんも、まだそんなに会ったことがないから分からないわけですよね。

これが職場で出会った人とかであると、普段のその人の仕事をしている様子や、物事に対しての姿勢など、その人を判断する材料がいっぱいあるんです。

このLINEや出会い系アプリの危険な所は、実際にその人に会っていない、文字情報以外の情報が見えないということがとっても危険なことだと思っています。

やり取りをしているうちに、なんとなく誠実な人だなとか、こういう人がいいなというのが段々分かるような気がしますけれども、今の時代は「どういう言い方をしたら女の子に近づけるのか、異性をゲットできるのか」というのが、一つのテクニックとして出回っています

なので、それをコピペし、この出会い系アプリで女の子と出会い、そして関係を持つということに長けている人達が本当にいっぱいいます。

今回は、実際にその人に会って、その人がいいと思ったというのであれば、それはそれで良いと思います。

当然最初はリスクもあると警戒しながら会って、そしてやっぱりこの人なら好きだと思い恋に落ちた。

問題はここから

問題は ここからなんです。

そこまでは比較的冷静な自分がいたが、ここからは、もう恋に落ち始めているわけです。

盛り上がっている時はいいけれども、一時的な関係ではなく、本当の関係というのは、この盛り上がったところから色んなことがあり、色々な出来事を通じてなお、その人と関係をちゃんと築いていきたいのかどうかということです。

例えば、お釈迦様の説法を聞いて「なんて凄い人なんだ」「なんて素晴らしい人なんだ」と思い、自分も修行をしたいと教団に入ってきても、そこには厳しい戒律があったり色々やかましいこと言われたりするわけです。

最初は「凄いことを仰る人だ」と思い盛り上がったけれども、より深く関われるようになって、自分の思い通りにいかないことが出てきた時に「もういいや面倒臭い」「こんなんならやめてやる」そう思い離れていった人達もいっぱいいると思います。

キャンペーン期間が終わってからが重要

おおよそ世の中の男と女が出会ったら、最初はみんなお互いキャンペーンじゃないですか。

みんなお互いのいいところばっかり見せて、そしてお互い格好つけるわけです。
それは当然です。

でも、このお互いのキャンペーンが終わった時に、そこから関係というものが始まっていくわけです。

色々なことを経ていきながら、この関係が固まって成就していくのか、それとも二人は解散するのか。

そういうことを見極めていくときに、先にお話ししたお釈迦様と教団の話「距離がどんなに離れていようと、その心と、その言葉と、その行為の中に互いの進んでいく方向が一致するものが見えるか見えないか」これがとっても大事なことなんです。

これが全く見えないということであれば、それは、およそ時間の無駄になっていくかなと私は思います。

「ああ、だまされた」「実らない恋に自分一人、盛り上がってしまった」となるかもしれない。

それはそれで経験としては、私はいいと思いますが、そういう関係を続けたいと思っていないのであれば「身口意(しんくい):心、言葉、行動の調和」の方向がお互い同じ方向を向いているのか、お互いを尊重し、お互い関係を続けていきたいという方向に向いているのかどうかを見ていく必要があるということです。

メールが減るのは気持ちが無くなったからなのか

彼からのメールが段々減ってきからといって彼の気持ちが無くなったのかどうか、それを一概に図ることはできないです。

キャンペーンが終わったのでね。

そういうことではなく「この人の言葉に嘘はないな」「この人の態度に嘘がないな」ということを、あえて ハードルを課していくことによって確認していくことができるわけです。

仕事が忙しい、趣味がある。
そんなものは恋愛する前から同じ状況だと思うんです。

でも、その関係が持続性のあるものであったなら、前ほどメールはしない、以前ほど会うことはなくても、やはりお互いの決めた時に儀式に参加してこなきゃいけないんです。

もちろん時々は、お互い色々な事情があって、いつ何時会いましょうねと決めた時に、どちらかが会えないことはありましょう。

けれどもやはり、お互いのことを大事だと思っているのであれば、そこに時間を割いて、そしてそこに参加し、そしてその身口意の三業の方向性というものを確認し合うという作業が必要ですね。

お互い腹を割って話をしていく中で、二人のルールができていくわけです。

処方箋

キャンペーンが終わった後、よく分からない状態になって、二人の関係についてちゃんと話すという時間を設けずに、互いが互いの憶測で話をしていると、どんどんよく分からなくなる。

そんな宙ぶらりんの状態でいるのは苦しいですね。

一方的に自分一人で色々な妄想をして「あーでもない、こーでもない」とイライラしたり悲しんだりというのは、それはもう自分が苦しいだけです。

そもそも「恋人になりましたよね」と言うお互いの了解というのが得られているのかどうか分かりません。

なんとなく友達以上恋人未満みたいな関係でキープしておいて、そして他でも友達以上恋人未満。

その流れで恋人みたいな行為ができるようになったらラッキーだなって、実際にそう思っている人達も少なくないので、まあそれも一つの経験だと私は思います。

そういう恋愛というのを通して、色んな人がいるんだなと、でも自分はこういう関係は続けたくないなとか、何かそういうことを学習していくわけですよね。人間ってね。

今は本当に苦しいと思いますけれども、一度この関係についてお互い話しましょうということを、ちゃんと彼にも時間を作ってもらって話した方がいいと思います。

お互いがどう思っているのか、この関係をどう続けていきたいのか、そういう事をちゃんと確認する。
この集まりがどんなに離れていようと、そうやってお互い確認していくわけです。

それが私からの「処方箋」です。

今、同じような状態におられる人は是非、二人が共通の認識と共通のルールと、それから共通の自分の振る舞い方というものをちゃんと持って、そして良き関係に発展させていく話し合いの儀式を二人の間に持つということをお勧めします

色々な恋愛を、経験としてなさったらいいと思うんですけれども、苦しいのであれば「何をもってして恋人とするのか」「何をもってして仲間とするのか」という定義を、お互いの対話の中で決めていかれると良いと思います。

そしてまた、そういう基準を持っていかれると、苦しい迷いから抜け出すことができやすいのかなと思います。

感想

いかがでしたか?
大愚和尚様のお話でした。

私は、何度かお互いの関係を確認しようとしましたが、その度にスーッとかわされてモヤモヤしていました。

人によっては「大人になってわざわざそんな事を確認する必要がありますか?」みたいな事をいう人もいます。

私は『ひろゆきさん』(日本最大級の匿名掲示板「2ちゃんねる」開設者)の動画も楽しくてよく見るのですが、そんな感じの事を仰っていたので、男性というのは皆そんな感じなのかな?と思っていたのですが、大愚和尚様のお話を聞いて、私はやはり「自分はそこんとこをハッキリさせておきたいタイプの人間」なのだなと気付いたのでした。

もしも・・・

「別に、そんな特別な関係ではないよ」と言われたら。

その時は自分で、それでも付き合っていくのか、それとも解散するのか決断したらいいのです。

もしも相手に振られてしまったら、それはそれであんまり気にしないのがいいそうです。

ABOUT ME
KAKO
50代にして、生まれて初めての一人暮らしをしています。 これからの人生について考えながら 日々の出来事や、思ったこと等を書いていきたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。

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