KAKOの部屋
50代女の雑記ブログ
旅行

【東京・国立新美術館】出張を利用して『ルーヴル美術館展』を見に。

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今年の春に、出張へ行った時の「寄り道一人旅」(2023年4月)。

仕事で、東京は有明に行きました。
飛行機代も出ることだし、せっかくならと、ちょうど行きたいと思っていた『ルーヴル美術館展 愛を描く』を、1日延泊して見に行くことにしました。

ついでに、東京で仕事をしている息子夫婦と夜ご飯を食べることに。

《丸の内・有明》もう一度行きたい!もんじゃ焼きとスパ付きホテル

まず1日目は、勤め先の人と一緒に二人で行動。
お昼ご飯は『月島もんじゃ たまとや 東京駅』に行きました。

『月島もんじゃ たまとや 東京駅』
東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅 黒塀横丁 B1F 11
ちゃっかり、昼からビールも飲んじゃいました。

食べたのは、「明太子もち」「梅たこ豚」

「明太子もち」

「梅たこ豚」
どちらもむちゃくちゃ美味しかった!
もんじゃ焼き大好き!
また食べたいです。

宿泊は、会社が用意してくれた、東京湾岸エリアの中心地にある『ヴィラフォンテーヌ東京有明』

SPA(スパ)がとても充実しており、「天然温泉」「サウナ」「岩盤浴」「リラックスゾーン」と、サウナ・お風呂好きの私としては最高のホテルでした。

天然温泉『泉天空の湯』が何と言っても最高。
リラックスゾーンがあり、本を読んだり、眠ったり、1日いても飽きなさそう。

今回は仕事なので、ホテルに戻ったのは夜9時過ぎで、スパで過ごせたのは2時間位。
また機会があれば、今度はプライベートで是非とも泊まりたいと思いました。

『ヴィラフォンテーヌ東京有明』
東京都江東区有明2丁目1-5
一人ですが、ツインルームで広々。
ベッドは《シモンズ》のベッドで寝心地最高でした。

《築地》で朝ごはん

2日目は、仕事の前に少し観光。
築地に行き、朝ごはんに「海鮮丼」と、テリー伊藤さんのご実家の「玉子焼き」屋さんへ。

『築地 場外市場』
東京都中央区築地4丁目16−2
『つきじの玉子焼 丸武』
東京都中央区築地4-10-10 築地センタービル 1F
「焼きたてが食べられる!焼き玉」
切り分けた、焼きたてのアツアツ厚焼き玉子を注文することができ、その場で食べることができます。
甘くて、ふんわりジューシーでとっても美味しかったです。

《六本木》点心・飲茶『スチーム Dim sum&Wine 』

仕事が終わったら、すぐさま六本木へ移動。
息子達との食事の時間が近づいていたので、急いで荷物を置きに一旦ホテルへ。

この日泊まったのは『カンデオホテルズ東京六本木』
サウナが付いているとのことで、こちらのホテルにしました。

東京都港区六本木6-7-11
なんだか、シャンパンみたいなキラキラした感じの可愛いらしいお部屋でした。
食事に行く途中、素敵なブロンズ像があったので写真をパチリ。
六本木交差点にある『奏でる乙女』
彫刻作家 本郷新(ほんごう・しん)氏の作品。
戦後復興の記念碑として建てられた、平和と協力の象徴の像。

そして、予約をしていたお店へ。

点心とワインのマリアージュが楽しめる
『スチーム Dim sum&Wine(スチームディムサムアンドワイン)』
東京都港区六本木4丁目12−2 佐々木ビル B1F

息子達には、わざわざ出てきてもらうので思わず奮発して、お一人様8,500円(税込み・チャージ料660円)のおまかせコースにしました。

おまかせコースの内容

本日の前菜3種

蒸し点心4種
〈アスパラと塩たまごの海鮮ぎょうざ(黄色)、菜の花と新じゃがのカラスミ餃子(緑色)、絶品広東焼売(手前黄色)〉
スペシャル蒸し点心2種
〈蝦夷アワビの焼売(右上)、フカヒレ餃子(左下)〉
揚げ・焼き点心
小菜点心
骨付きスペアリブの豆鼓蒸し ほんのり梅風味
一品料理(黒板メニューから一人ひとつずつ選びました)
カニ爪のスパイスパン粉揚げ
牛肉の麻辣スープ蒸し
ホタテの蒸し物
麺飯(坦々麺 OR 本日の蒸しご飯)
濃厚ゴマの坦々麺
デザート盛り合わせ
本日の小菓子 エッグタルト
レモングラスシロップの杏仁豆腐
季節のブレンド薬膳茶
ワインも3人で色々。


『スッキリドライな「セクアナ ロゼ」フランス(左)』『オレンジワイン「ローガン・ワインズ”ウィマーラ”ピノグリ」ニューサウスウェールズ(左から2番目)』『ロゼダンジュ フランス ロワール(中央)』『新潟の「カーブドッチ ケルナー」(右から2番目)』『スペイン産白ワイン ソーヴィニヨンブラン(右)』

《六本木》国立新美術館『ルーヴル美術館展 愛を描く』

国立新美術館
東京都港区六本木7-22-2(乃木坂駅[6]徒歩2分)

3日目は『ルーヴル美術館展 愛を描く』を観に、国立新美術館へ。
宿泊した「カンデオホテルズ東京六本木」からは、ゆっくり歩いて15分くらい。

私が行ったのが日曜日だったこともあり、凄く人が多かったですが、チケットは事前購入。
日時指定の予約制だったので、どの絵もしっかり見ることができました。(満島ひかりさんの音声ガイド〈650円〉を聞きながら)

全部で73点もの「ルーヴル美術館」が誇る珠玉の『愛』の絵画が展示されており、全て見るのに、私は3時間程かかりました。

時間を気にせず、ゆっくり見れるのも一人旅ならではの醍醐味ですね。

《アモルの標的》フランソワ・ブーシェ


↑ポスター左側の絵

《アモルの標的》フランソワ・ブーシェ
1758年 油彩/カンヴァス 268 × 167 cm
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Gérard Blot /distributed by AMF-DNPartcom

18世紀フランスの巨匠ブーシェによるこの作品は、「神々の愛」をテーマにした連作タペストリーの原画の一つで、道徳的に正しい愛の誕生の瞬間が象徴的に描かれています。
古代神話によれば、神であれ人間であれ、愛の感情は、ヴィーナスの息子である愛の神アモル(キューピッド)が放った矢で心臓を射抜かれた時に生まれます。
ここでは、ハートが印された標的に刺さる矢によって、恋人たちの愛の誕生が表されています。
標的の上に舞うアモルは、高潔な愛で結ばれた恋人たちに授ける月桂冠を高々と掲げ、地上では、二人のアモルがもはや不要になった弓矢を燃やしています。

素敵な絵ですね。

でも、ポスターでは隠れて見えないのですが、下の方に二人のアモルがいらなくなった弓矢を燃やしている光景が描かれています。
『真実の愛は1つ』ということを表現しているそうですが、バツイチの私としては、「また使うかもしれないから、燃やさないで、取ってて!」って思いました(笑)

《アモルとプシュケ》、または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》フランソワ・ジェラール

展示会場では、プロローグから始まって、第1章~第4章までテーマに分けて展示されており、第4章は撮影が可能だったので、記念に写真撮影させてもらいました。

《アモルとプシュケ》、または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》フランソワ・ジェラール
1798年 油彩/カンヴァス 186 × 132 cm
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Tony Querrec /distributed by AMF-DNPartcom

愛の神アモル(キューピッド)とプシュケの恋は、古代ローマの哲学者アプレイウスの小説で語られています。美貌で知られた王女プシュケは、これを妬んだ女神ヴィーナスの策略により、醜悪な生き物と結婚するという恐ろしい神託をアポロンから下されます。
そこで、プシュケに恋をしたアモルは彼女を素敵な宮殿に運び、自分の姿を見ることを固く禁じつつ、夜間だけ彼女とともに過ごすという奇妙な結婚生活を送りました。
しかしある晩、プシュケは眠る夫の姿をランプの灯りで見てしまい、怒ったアモルは飛び去ってしまいます。
以後、さすらいの旅に出たプシュケは数々の試練を乗り越えてアモルと再会し、最後は天界で結婚式をあげました。

この物語は古代以来、彫刻や絵画に表現されてきましたが、フランスでは特に18世紀末に流行しました。新古典主義の画家ジェラールが1798年のサロンに出品し、注目を集めたこの作品には、若く美しいアモルがプシュケの額にそっとキスするロマンティックな瞬間が描かれています。当時の批評家たちは、目が見えていないようなプシュケの表情や、思春期を思わせる身体の表現に、初めて愛を意識した無垢な少女の驚きを読み取りました。彼女の頭上に蝶が舞っているのは、「プシュケ」がギリシア語で「蝶」と「魂」を意味するためです。当時アモルとプシュケの恋は、プラトン主義の解釈に基づき、神の愛に触れた人間の魂が試練を経て幸せを知る物語と解されていました。

「ロマンティックで可愛い絵だな」と思っていたのですが、説明をよく読んでみると「愛の神アモル(キューピッド)」のお母さんである「女神ヴィーナス」は、美しい王女プシュケのことを妬(ねた)んで、神のアポロンに「お前は醜悪な生き物と結婚する」と恐ろしいお告げを下させるという、なんだか大人げない話のようですね^^;

さらに、プシュケに恋したアモルが、彼女を素敵な宮殿に運んで行って、自分の姿を見ることを固く禁じつつ、夜だけ彼女に会いに行くという、なんとも自分勝手な結婚生活を始めるそう。

私がもし、プシュケのお母さんだったら、「そんな男やめなさい!」って言うと思います(笑)。

さらに、プシュケがランプの灯りで眠ってるアモルの姿を見てしまったからといって、アモルは怒って飛び去って行くという。

独りぼっちにされたプシュケが、さすらいの旅に出て様々な試練を乗り越え、アモルと再会。そして天界で結婚式をあげました。
ということで、ハッピーエンドの様でありますが。

でも、顔見ただけで、怒って飛んで行ってしまったヤツ(神様です^^;)ですよね?

結婚した後が心配ですね……。

そして、「天界」って何?

「天国」?

もしかして、プシュケ死んでしまった?

インターネットでこんな記事を見つけました。

天国、天界、お浄土。

さまざまな言い方ありますが、多くは、亡くなった人が往く世界を表しています。

(浄土真宗本願寺派 正敬寺 HPより、一部抜粋)

やっぱり・・・。

天界とは、「天」「天上界」「天上」「天道」とも言われる、神々の住む世界のことです。

天国やお浄土と同じ世界を指して言う方もおられますが、厳密には異なる世界です。

天界は、六道の世界の一つなのです。
六道とは、死後、人が生前の行いにより赴く、6つの世界です。

6つの世界とはどういう世界かというと、

下から
「地獄(じごく)」
「餓鬼(がき)」
「畜生(ちくしょう)」
「阿修羅(あしゅら)」
「人間界(にんげんかい)」
「天上界(てんじょうかい)」

それぞれの世界は、それぞれの苦しみを持った、
迷いの世界なのです。

そして、
その迷いを超えた世界がお浄土です。

一見、神々の世界である、天界は天国のような世界と思われるかもしれません、ですが、この世界も、苦しみのある迷いの世界なのです。

天国とは別の世界なのです。

(浄土真宗本願寺派 正敬寺 HPより、一部抜粋)

一見、幸せそうに見える絵も、物語を知るとプシュケの顔がなんだか不安そうに見えてきたりして面白いですね。

《アポロンとキュパリッソス》クロード=マリー・デュビュッフ

《アポロンとキュパリッソス》クロード=マリー・デュビュッフ
1821年 油彩/カンヴァス 192 × 227.5 cm
アヴィニョン、カルヴェ美術館
© Avignon, musée Calvet

アポロンと美少年キュパリッソスの愛の神話は、19世紀フランスの新古典主義の美術でしばしば取り上げられました。
可愛がっていた牡鹿をうっかり投げ槍で殺してしまったキュパリッソスは、生きる気力を失い、永久に嘆き続けたいと神々に哀願した結果、糸杉に変身します。

この作品では、牡鹿にもたれるように横たわったキュパリッソスの頭を、かがみこんだアポロンが優しく支えています。
筋肉の凹凸の表現が抑えられたキュパリッソスの優美な裸体は両性具有的に感じられますが、おそらく当時の人々にとっては、子どもと大人のはざまにある思春期の若者の理想的な身体表現でした。

作者のクロード=マリー・デュビュッフ(1790-1864年)は、神話画と宗教画を手がけつつ、パリのブルジョワ階級の趣味に応じた肖像画でも人気を博した画家です。

『糸杉』:ヨーロッパで死の悲嘆を表すのに用いられ、葬儀の棺を糸杉で飾り、墓所に植えたりする。花言葉は「死」「悲嘆」「不死の魂」。

『アポロン』:ギリシャ神話で、光明・医術・音楽・予言をつかさどる若く美しい神様。「アモルとプシュケの物語」で、美しいプシュケに「お前は醜悪な生き物と結婚する!」とお告げをした神様。

《ダンテとウェルギリウスの前に現れたフランチェスカ・ダ・リミニとパオロ・マラテスタの亡霊》アリ・シェフェール

《ダンテとウェルギリウスの前に現れたフランチェスカ・ダ・リミニとパオロ・マラテスタの亡霊》アリ・シェフェール
1855年 油彩/カンヴァス 171 × 239 cm
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Michel Urtado /distributed by AMF-DNPartcom

14世紀イタリアの詩人ダンテの叙事詩『神曲』は、フランスでは19世紀前半、ロマン主義の時代に流行し、なかでも「地獄篇」に登場するパオロとフランチェスカの悲恋は人気を博しました。

古代ローマの詩人ウェルギリウスの案内で地獄を巡るダンテは、不義の恋の末に断罪され、永遠に地獄を漂うパオロとフランチェスカの亡霊に出会います。
ラヴェンナの城主の娘フランチェスカは政略結婚でリミニの城主に嫁ぎましたが、夫の弟パオロと恋に落ち、嫉妬した夫によって二人とも短刀で刺し殺されてしまいました。

ロマン主義の画家シェフェールは、パオロとフランチェスカの官能的な裸体を対角線上にドラマティックに配置しました。
悲しげに目を閉じた二人は、固く抱き合ったまま地獄の風に吹かれています。
画面右ではウェルギリウスとダンテが物思いに沈んでいます。
シェフェールはこの主題に早くから取り組み、複数のヴァージョンを制作しました。本作はその一点です。

寄り道の旅でしたが、とっても充実した時間が過ごせて幸せでした。
ありがとうございます。感謝します。

ABOUT ME
KAKO
50代にして、生まれて初めての一人暮らしをしています。 これからの人生について考えながら 日々の出来事や、思ったこと等を書いていきたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。
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