今年の春に、出張へ行った時の「寄り道一人旅」(2023年4月)。
仕事で、東京は有明に行きました。
飛行機代も出ることだし、せっかくならと、ちょうど行きたいと思っていた『ルーヴル美術館展 愛を描く』を、1日延泊して見に行くことにしました。
ついでに、東京で仕事をしている息子夫婦と夜ご飯を食べることに。
《丸の内・有明》もう一度行きたい!もんじゃ焼きとスパ付きホテル
まず1日目は、勤め先の人と一緒に二人で行動。
お昼ご飯は『月島もんじゃ たまとや 東京駅』に行きました。

食べたのは、「明太子もち」と「梅たこ豚」


もんじゃ焼き大好き!
また食べたいです。
宿泊は、会社が用意してくれた、東京湾岸エリアの中心地にある『ヴィラフォンテーヌ東京有明』
SPA(スパ)がとても充実しており、「天然温泉」「サウナ」「岩盤浴」「リラックスゾーン」と、サウナ・お風呂好きの私としては最高のホテルでした。
天然温泉『泉天空の湯』が何と言っても最高。
リラックスゾーンがあり、本を読んだり、眠ったり、1日いても飽きなさそう。
今回は仕事なので、ホテルに戻ったのは夜9時過ぎで、スパで過ごせたのは2時間位。
また機会があれば、今度はプライベートで是非とも泊まりたいと思いました。
東京都江東区有明2丁目1-5

ベッドは《シモンズ》のベッドで寝心地最高でした。
《築地》で朝ごはん
2日目は、仕事の前に少し観光。
築地に行き、朝ごはんに「海鮮丼」と、テリー伊藤さんのご実家の「玉子焼き」屋さんへ。
東京都中央区築地4丁目16−2

東京都中央区築地4-10-10 築地センタービル 1F

《六本木》点心・飲茶『スチーム Dim sum&Wine 』
仕事が終わったら、すぐさま六本木へ移動。
息子達との食事の時間が近づいていたので、急いで荷物を置きに一旦ホテルへ。
この日泊まったのは『カンデオホテルズ東京六本木』
サウナが付いているとのことで、こちらのホテルにしました。



戦後復興の記念碑として建てられた、平和と協力の象徴の像。
そして、予約をしていたお店へ。
『スチーム Dim sum&Wine(スチームディムサムアンドワイン)』

息子達には、わざわざ出てきてもらうので思わず奮発して、お一人様8,500円(税込み・チャージ料660円)のおまかせコースにしました。
〈アスパラと塩たまごの海鮮ぎょうざ(黄色)、菜の花と新じゃがのカラスミ餃子(緑色)、絶品広東焼売(手前黄色)〉

〈蝦夷アワビの焼売(右上)、フカヒレ餃子(左下)〉



カニ爪のスパイスパン粉揚げ







『スッキリドライな「セクアナ ロゼ」フランス(左)』『オレンジワイン「ローガン・ワインズ”ウィマーラ”ピノグリ」ニューサウスウェールズ(左から2番目)』『ロゼダンジュ フランス ロワール(中央)』『新潟の「カーブドッチ ケルナー」(右から2番目)』『スペイン産白ワイン ソーヴィニヨンブラン(右)』
《六本木》国立新美術館『ルーヴル美術館展 愛を描く』
東京都港区六本木7-22-2(乃木坂駅[6]徒歩2分)

3日目は『ルーヴル美術館展 愛を描く』を観に、国立新美術館へ。
宿泊した「カンデオホテルズ東京六本木」からは、ゆっくり歩いて15分くらい。
私が行ったのが日曜日だったこともあり、凄く人が多かったですが、チケットは事前購入。
日時指定の予約制だったので、どの絵もしっかり見ることができました。(満島ひかりさんの音声ガイド〈650円〉を聞きながら)
全部で73点もの「ルーヴル美術館」が誇る珠玉の『愛』の絵画が展示されており、全て見るのに、私は3時間程かかりました。
時間を気にせず、ゆっくり見れるのも一人旅ならではの醍醐味ですね。
《アモルの標的》フランソワ・ブーシェ
↑ポスター左側の絵
《アモルの標的》フランソワ・ブーシェ
1758年 油彩/カンヴァス 268 × 167 cm
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Gérard Blot /distributed by AMF-DNPartcom
18世紀フランスの巨匠ブーシェによるこの作品は、「神々の愛」をテーマにした連作タペストリーの原画の一つで、道徳的に正しい愛の誕生の瞬間が象徴的に描かれています。
古代神話によれば、神であれ人間であれ、愛の感情は、ヴィーナスの息子である愛の神アモル(キューピッド)が放った矢で心臓を射抜かれた時に生まれます。
ここでは、ハートが印された標的に刺さる矢によって、恋人たちの愛の誕生が表されています。
標的の上に舞うアモルは、高潔な愛で結ばれた恋人たちに授ける月桂冠を高々と掲げ、地上では、二人のアモルがもはや不要になった弓矢を燃やしています。
素敵な絵ですね。
でも、ポスターでは隠れて見えないのですが、下の方に二人のアモルがいらなくなった弓矢を燃やしている光景が描かれています。
『真実の愛は1つ』ということを表現しているそうですが、バツイチの私としては、「また使うかもしれないから、燃やさないで、取ってて!」って思いました(笑)
《アモルとプシュケ》、または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》フランソワ・ジェラール
展示会場では、プロローグから始まって、第1章~第4章までテーマに分けて展示されており、第4章は撮影が可能だったので、記念に写真撮影させてもらいました。

《アモルとプシュケ》、または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》フランソワ・ジェラール
1798年 油彩/カンヴァス 186 × 132 cm
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Tony Querrec /distributed by AMF-DNPartcom
愛の神アモル(キューピッド)とプシュケの恋は、古代ローマの哲学者アプレイウスの小説で語られています。美貌で知られた王女プシュケは、これを妬んだ女神ヴィーナスの策略により、醜悪な生き物と結婚するという恐ろしい神託をアポロンから下されます。
そこで、プシュケに恋をしたアモルは彼女を素敵な宮殿に運び、自分の姿を見ることを固く禁じつつ、夜間だけ彼女とともに過ごすという奇妙な結婚生活を送りました。
しかしある晩、プシュケは眠る夫の姿をランプの灯りで見てしまい、怒ったアモルは飛び去ってしまいます。
以後、さすらいの旅に出たプシュケは数々の試練を乗り越えてアモルと再会し、最後は天界で結婚式をあげました。
この物語は古代以来、彫刻や絵画に表現されてきましたが、フランスでは特に18世紀末に流行しました。新古典主義の画家ジェラールが1798年のサロンに出品し、注目を集めたこの作品には、若く美しいアモルがプシュケの額にそっとキスするロマンティックな瞬間が描かれています。当時の批評家たちは、目が見えていないようなプシュケの表情や、思春期を思わせる身体の表現に、初めて愛を意識した無垢な少女の驚きを読み取りました。彼女の頭上に蝶が舞っているのは、「プシュケ」がギリシア語で「蝶」と「魂」を意味するためです。当時アモルとプシュケの恋は、プラトン主義の解釈に基づき、神の愛に触れた人間の魂が試練を経て幸せを知る物語と解されていました。
「ロマンティックで可愛い絵だな」と思っていたのですが、説明をよく読んでみると「愛の神アモル(キューピッド)」のお母さんである「女神ヴィーナス」は、美しい王女プシュケのことを妬(ねた)んで、神のアポロンに「お前は醜悪な生き物と結婚する」と恐ろしいお告げを下させるという、なんだか大人げない話のようですね^^;
さらに、プシュケに恋したアモルが、彼女を素敵な宮殿に運んで行って、自分の姿を見ることを固く禁じつつ、夜だけ彼女に会いに行くという、なんとも自分勝手な結婚生活を始めるそう。
私がもし、プシュケのお母さんだったら、「そんな男やめなさい!」って言うと思います(笑)。
さらに、プシュケがランプの灯りで眠ってるアモルの姿を見てしまったからといって、アモルは怒って飛び去って行くという。
独りぼっちにされたプシュケが、さすらいの旅に出て様々な試練を乗り越え、アモルと再会。そして天界で結婚式をあげました。
ということで、ハッピーエンドの様でありますが。
でも、顔見ただけで、怒って飛んで行ってしまったヤツ(神様です^^;)ですよね?
結婚した後が心配ですね……。
そして、「天界」って何?
「天国」?
もしかして、プシュケ死んでしまった?